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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Read 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 182,581 characters · 364 screens
立って歩けないような、せまい、トンネルのような部屋でした。おまけに、身うごきもできないほど、いろいろな機械が、両がわにとりつけてあります。
「立っては、頭をうつからね。ここにすわっているんだよ。」
ふたりの少年を、すわらせておいて、博士は、まずコンクリートの部屋の、かくし戸をしめてから、潜航艇の横っぱらにひらいている、丸い穴の鉄のふたを、ピッタリ、しめて、大きなネジをまわし、水がはいらないように、しめつけました。それから、一方の機械のところへいって、なにかやっていたかと思うと、とつぜん、エンジンの音がひびきだし、フワッと、ブランコにでも乗っているような、気持ちになりました。潜航艇がうごきだしたのです。
エンジンのひびきは、だんだん、たかくなってきました。速力がくわわっているのです。
「ここへきてごらん。ここが運転席で、運転士には、目の前の海のけしきが、よく見えるようになっているんだよ。」
博士によばれて、そのほうへ、いざりよってみますと、博士の前に、大きな丸いレンズがあって、それに、潜航艇の前の、水の底のありさまが、小さくうつっているのでした。
「この潜航艇には、二つの大きなヘッド・ライトがついていて、前のほうをてらしている。