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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
者は、内藤紀伊守の家来にて、澤田右衞門の妹にて、十八年以前に別れたが、今も無事でいられる事か、一目お目に懸りたい事と、段々御城中の様子を聞合せまする処、澤田右衞門夫婦は疾に相果て、今は養子の代に相成って居る事ゆえ母の行方さえとんと分らず、止むを得ず此処に十日ばかし、彼処に五日逗留いたし、彼方此方と心当りの処を尋ね、深く踏込んで探って見ましたけれども更に分らず、空しく其の年も果て、翌年に相成って孝助は越後路から信濃路へかけ、美濃路へかゝり探しましたが一向に分らず、早や主人の年囘にも当る事ゆえ、一度江戸へ立帰らんと思い立ち、日数を経て、八月三日江戸表へ着いたし、先ず谷中の三崎村なる新幡随院へ参り、主人の墓へ香花を手向け水を上げ、墓原の前に両手を突きまして、
孝「旦那様私は身不肖にして、未だ仇たるお國源次郎にり逢わず、未だ本懐は遂げませんが、丁度旦那様の一周忌の御年囘に当りまする事ゆえ、此の度江戸表へ立帰り、御法事御供養をいたした上、早速又敵の行方を捜しに参りましょう、此の度は方角を違え、是非とも穿鑿を遂げまするの心得、何卒草葉の蔭からお守りくださって、一時も早く仇の行方の知れまする