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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
残暑でございます」
飯「誠に熱い事で、おとくさまの御病気は如何でござるな」
相「娘の病気もいろ/\と心配も致しましたが、何分にも捗々しく参りませんで、それに就て誠にどうも……アヽ熱い、お國さま先達ては誠に御馳走様に相成りまして有難う、まだお礼もろく/\申上げませんで、へえ、アヽ熱い、誠に熱い、どうも熱い」
飯「まア少し落着けば風が這入って随分凉しくなります」
相「折入って殿様にお願いの事がございまして、罷出ました、何うかお聞済を願います」
飯「はてナ、どういう事で」
相「お國様やなにかには少々お話が出来兼ますから、どうか御近習の方々を皆遠ざけて戴きとう存じます」
飯「左様か宜しい、皆あちらへ参り、此方へ参らん様にするが宜しい、シテ何ういうことで」
相「さて殿様、今日態々出ましたは折入って殿様にお願い申したいは娘の病気の事に就て出ましたが、御存じの通り彼れの病気も永い事で、私も種々と心配いたしましたけれども、病の様子が判然と解りませんでしたが、よう/\ナ昨晩当人が私の病は実は是々の訳だと申しましたから、なぜ早く云わん、けしからん奴だ、不孝ものであると小言は申しましたが、彼れは七歳の時母に別れ今年十八まで男の手に丹誠して育てましたにより、あの通りの初心な奴で何もかも知らん