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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
奴だから、そこが親馬鹿の譬の通りですが、殿様訳をお話し申してもお笑い下さるな、お蔑み下さるな」
飯「どういう御病気で」
相「手前一人の娘でございますから、早くナ婿でも貰い、楽隠居がしたいと思い、日頃信心気のない私なれども、娘の病気を治そうと思い、夏とは云いながら此の老人が水をあびて神仏へ祈るくらいな訳で、ところが昨夜娘のいうには、私の病気は実は是々といいましたが、其の事は乳母にも云われないくらいな訳ですが、其処が親馬鹿の譬の通り、お蔑み下さるな」
飯「どういう御病気ですな」
相「私もだん/\と心配をいたして、どうか治してやりたいと心得、いろ/\医者にも掛けましたが、知れない訳で、是ばかりは神にも仏にも仕ようがないので、なぜ早く云わんと申しました」
飯「どういう訳で」
相「誠に申しにくい訳で、お笑い成さるな」
飯「何だかさっぱりと訳が解りませんね」
相「実は殿様が日頃お誉めなさる此方の孝助殿、あれは忠義な者で、以前は然るべき侍の胤でござろう、今は零落て草履取をしていても、志は親孝行のものだ、可愛いものだと殿様がお誉めなされ、あれには兄弟も親族もない者だから、行々は己が里方に成って他へ養子にやり、相応な侍にしてやろうと仰しゃいますから、私も折々は宅の家来善藏などに、飯島様の孝助殿を見習えと叱り付けます