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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Read 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 54,603 characters · 108 screens
事はならんと云って、唾を横ッ面へ吐ッ掛けて遣わしました」
金「それだ、何しろ嬢さんの行きそうな処は有りませんか」
清「左様、何処と云って尋ねて参る処も有りませんが、小日向水道町に今井玄秀と申す医者が有ります、其の娘と手習朋輩で前々懇意に致した事が有りますが、手紙の贈答を致すと云う事を聴いて居ましたが夫へは多分参りますまいと思います」
金「だから何処か行きそうな処は有りませんか」
清「中番町で外村金右衞門と云う是はその直参と申しても小普請で居ります、母方の縁類と云う訳でも何でも有りませんが極別懇に致しまして、両度程連れて行きましたが夫へは多分参りますまい」
金「だから何処か行きそうな処は有りませんか」
清「谷中日暮に瑞応山南泉寺と云う寺が有ります、夫に宮内健次郎と云う者が居ますが、夫へは多分参りますまい」
金「行かない処ばかり云っては困る」
清左衞門は唯おど/\して何処を探そうと云う目途もなく心配致して居ります。翌朝に成って、
金「清左衞門さん私の家へお出なさい、一緒に七草粥を祝おうじゃアないか」
と云うので是から諸方へ手分けをして迷子を捜し大川筋を尋ねさせましたが知れません、今七草粥を祝おうと箸を取って、喰に掛ると表をバラバラ人が通り、