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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
Read 末っ子 (すえっこ) by 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 27,564 characters · 55 screens
五 彼に対する清鑑堂の評
たですよ」
「二十一分となるとね」と米良が云った、「二十一というと、うう、五両一分か」
「それからあたしに預けるようになったのね」とくにが云った。
「貴女が輿入れをしてまもなくでしたね」と平五が云った、「とにかくここよりほかに信用できるうちはないんですから」
「わかったらあたしが怒られるだけよ」
「姉さんが云わない限り大丈夫ですよ」
「すると」と米良が云った、「この七年ばかりのうちに二十両以上も稼いだんだな」
「おそくともあと五年、三十までには予定額にするつもりです、自分ではあと三年と思ってるんですが」
米良が「切実だな」と云ったとき、若い家士が来て客だと告げた、「木挽町の敬二郎さまです」
平五が反射的に膝を立てた、「そいつはいけねえ、私は退却します」
「しますかね」と米良は笑いながら家士に云った、「客間へとおってもらってくれ」
「履物をまわしてあげるわ」と云ってくにが立ちあがった。
五 彼に対する清鑑堂の評
清鑑堂のあるじ清兵衛は云った。
「小出さまの若旦那にはもう七八年ごひいきになっています、ええ、たいした方ですな、お侍にしておくのは惜しい方ですよ、大旦那が道具にかけては玄人はだしだそうで、いいえお世辞じゃあない、日本橋の大庄さんと弥左衛門町の松十さんがお出入りでしょう、お噂は市などでもよくうかがってます、つまりその血を