Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Read 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 159,974 characters · 317 screens

Aozora Bunko

文治郎は藤原が屋敷へ帰れば、我(われ)が斬死(きりじに)をして母一人になっても母の身の上は安心。大伴の家へ人を廻して様子を聞くに、今夜は兄弟酒を酌(の)んで楽しむ様子だから、今夜こそ斬入(きりい)って血の雨を降らせ、衆人の難儀を断とうという、文治郎斬込(きりこみ)のお話に相成ります。

十六

大伴蟠龍軒の家に連なる者、或(あるい)は朋輩(ほうばい)などは目の寄る処へ玉と云って悪い奴ばかり寄ります。其の中に阿部忠五郎という奴は、見掛けは弱々しい奴で、腹の中は良くない奴で、大伴に諛(へつら)いまして金でも貰おうという事ばかり考えて居ります。丁度七つ下(さが)りになりまして大伴の処へ参りますと、幸い蟠作も居りません、蟠龍軒独りで小野庄左衞門を殺して取った刀へ打粉(うちこ)を振って楽しんで居ります。

蟠「誰(たれ)だえ」

忠「阿部でございます、只今お玄関へ参った処が誰(たれ)も居りません、中の口へ参っても御門弟も居りませんから通りました、何(なん)です、お磨きですか」

蟠「さア此方(こっち)へ来な、誰(たれ)も居らぬが、これは先達(さきだっ)てお茶の水で小野を殺害(せつがい)致して計らず手に入(い)った