Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Read 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 159,974 characters · 317 screens

Aozora Bunko

脇差だが、彦四郎貞宗だ、極(ご)く性(しょう)が宜しい」

忠「はア、彼(あ)の時の……又先達ては多分の頂戴物(ちょうだいもの)をいたしまして有難うございます」

蟠「縁頭(ふちかしら)は赤銅七子(しゃくどうなゝこ)に金で千鳥が三羽出ている、目貫(めぬき)にも千鳥が三羽出ている、後藤宗乘(ごとうそうじょう)の作だ」

忠「大した物ですなア」

蟠「柄糸(つかいと)も悪くもない、鍔(つば)は金家(かねいえ)だ」

忠「あの伏見の金家、結構でございますな」

蟠「鞘は蝋色(ろいろ)で別に見る処もないが、小柄(こづか)はない、貧乏して小柄を売ったと見える」

忠「思い掛けない物がお手に這入るもので」

蟠「久しく来ないからどうしたかと思った」

忠「時に先生、申し兼(かね)ましたが、市ヶ谷の親類の者に子供が両人あって、亭主が暫らく煩(わずろ)うて、別に便(たよ)る者もない、義理ある親類で嘆いて参って、助けてくれぬかと、拠(よんどころ)なく金子を貸してやらなければなりません、手前も貧乏でございますから貸すどころではございません、誠に申上げ兼ますが、先生五十金拝借を願います」