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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Read 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) by 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 132,395 characters · 263 screens
「ねえ支倉君、僕がもし、ボードレールほどに、交感の神秘境に達しているのだったら、この涙の匂いで、ウルリーケをいったいなんと唱うだろうね。これからは、牧場のごとく緑なる……嬰児の肉のごとくすずしく……また荘重な、深い魂の呻きを聴くことができるのだよ」
その涙の跡は、片時もウルリーケの心の底を離れやらぬ幻――故フォン・エッセン男を慕って火よりも強く、滾々と尽きるを知らぬ熱情の泉だった。
ところが、まもなくそういった感情も、好色的な薄笑いも彼の顔から消え失せてしまって、眼が、まるで貪ぼるかのごとく、一枚の上に釘づけされてしまった。
それは、英雄ジーグフリードの妻クリームヒルトが、夫を害しようとするハーゲンに瞞らかされて、刃も通らぬ夫の身体の中に、一個所だけ弱点があるのを打ち明けてしまう章句だった。
As from the dragon's death wounds gush'd out the crimson gore, with the smoking torrent the worrior wash'd him o'er.
A Leaf then 'twixt his shoulders fell from the linden baugh, there only steel can harm him;