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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Read 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) by 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 230,599 characters · 458 screens
そういう信頼は面白い。世の中は大部分そういう信頼を平気で適用させているのね。信頼を自分の責任として感じることが少いのね。夫婦でもそうね。
本年は年賀郵便なし、です全国。どんなに郵便局員は助ったでしょう、あれは殺人的なものでしたから。大変いいことだわ。年賀郵便の形式的忙殺はなくていいから、キントンはほしいわね。食べるものはないが、天気はいい正月と皆笑って居ります。
おもちの工合そちらはいかがでしょう、変に今年のもちはもたれるという評判ですが。
島田へ御年始かきました。今年はお母さんおたのしみね、初孫の御入来ですから。名前いかがです? すこしはお考えになった? お正月のひまつぶしにお考え下さい。本の名づけ親から、小さい人の名づけ親に御昇格です。女の子私は桃子というのはすきよ。可愛いでしょう? 宮本桃子ハハア姓と余りよく合わないことね。字面の美感が不足ね。上が重くて。そうしてみると、平たくない字がいいのね。宮本何でしょう、四五月前後ならば初夏に近い気候。友子なんて画が少いから合うのね、私は上の百が長めで、やっぱり合うのね。さっぱりとして生々した名がいいことね、案外初子なんてよくないのでしょうか、宮本初子、わるくないでしょう、正子はどうでしょう、豊田正子がいるからだめ? 宮本正子これは初子よりいいかしら。