Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
しちひゃくごじゅっく
虚子五句集(下)〔全2冊〕
高浜 虚子
Read 虚子五句集(下)〔全2冊〕 (しちひゃくごじゅっく) by 高浜 虚子 (たかはまきょし) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 37,288 characters · 78 screens
盂蘭盆会遠きゆかりとふし拝む
八月二十五日 お鯉観音の句碑。
山の名を思ひ出しつゝ花野ゆく
炎天に消ゆる雲あり鳶高く
八月二十九日 昨夜軽井沢遊ふぎ利泊り。小諸行、自動車。
旅にして秋風君の訃に接す
八月三十日 非無和尚逝去。
霧襲ひ来て佇める花野かな
八月三十日 三笠宮東道花野行。
新涼に己が肌を感じけり
九月五日 草樹会。大仏殿。
たとふれば真萩の露のそれなりし
九月五日 吉右衛門急逝。
子規逝きし月なり又も訃を伝ふ
九月七日 鯨波逝く。
人を恐れ野分を恐れ住めりけり
九月九日 艶寿会。第二十四回。
蚊遣香も少し我に近く置け
人生の颱風圏に今入りし
九月十二日 鎌倉玉藻会。
人大死一番の心爽やかに
九月二十日 大崎会。英勝寺。
この萩のやさしやいつも立ちどまる
十月三日 庭前散歩。
追慕する人々も皆鬢の霜
十月七日 当年の常磐会寄宿舎舎生でありし人々、鳴雪墓前に「一系の天子」の句碑を建てる由、相原熊太郎より申し来りければ。
たぐひなき菊の契りとことほぎぬ
十月七日 草之、叡子結婚祝。
椿子も萩も芒も焼き捨てよ
十月七日 椿子句会もこれにて終りにすると、香葎の手紙にありければ。
白萩の露のあはれを見守りぬ