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しちひゃくごじゅっく
虚子五句集(下)〔全2冊〕
高浜 虚子
Read 虚子五句集(下)〔全2冊〕 (しちひゃくごじゅっく) by 高浜 虚子 (たかはまきょし) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 37,288 characters · 78 screens
厚布団薄布団旅続けけり
十一月二十一日 別府より乗船、船中。
わが足にからまる一葉大いなり
十一月二十二日 蘆屋、年尾居偶会。
手伝ひの来しより漬菜あわたゞし
磐石の尻を据ゑたる冬籠
十一月三十日 みづほ、素十来る。小諸山廬。
もてなしは門辺に焚火炉に榾火
火鉢に手かざすのみにて静かに居
十二月一日 『ホトトギス』六百号記念北関東俳句会。高崎、宇喜代。成田山泊。
旅鞄そのまゝ座右に冬籠
十二月五日 偶成。鎌倉。
山の日は鏡の如し寒桜
十二月八日 『ホトトギス』六百号記念関東同人句会。東京、木挽町、田中家。
枯萩にわが影法師うきしづみ
手あぶりの僧に火鉢の俗対し
エレベーターどかと降りたる町師走
乞食の顔しかめつゝ落葉風
十二月九日 句謡会。東京、丸ノ内倶楽部別室。
二冬木立ちて互にかゝはらず
冬籠人を送るも一事たり
十二月十七日 秋吉花守送別会。小諸山廬。
風花の今日をかなしと思ひけり
風花に山家住居もはや三年
凍道を小きざみに突く老の杖
御馳走の熱き炬燵に焦げてをり
十二月十九日 句一歩、占魚、健一、格太郎来。小諸山廬。
庭に下り四五歩歩くや冬籠
十二月二十二日 虚空、燕青、光義来。小諸山廬。
昭和二十二年