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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Read 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 89,025 characters · 178 screens
「先生、愉快、愉快ですね。これさえあればもう大丈夫。もう何人、機械人間があらわれても平気ですよ」
機械人間の破片は、こちらへもものすごい勢いで飛んで来たのだから、もし博士や少年たちが、機械人間の中へはいっていなければ、その爆風や断片で、大けがをしたにちがいない。しかしさいわいに、なんの負傷もしなかったのだから、少年たちはしきりに愉快がっているのだった。
「それはいいが、困ったことになってしまったよ」
博士の声は震えていた。
「どうしてです」
「いまの爆風と破片で、こちらの操縦装置がこわれてしまったんだよ。もうこちらからはなんの電波も送れないんだから、機械人間の活動を妨害する方法はないんだ。いまに毒ガスでも使われたら、こちらには防ぐ方法がない。早く山形君が、発電装置をこわしてくれないかぎり、戦いはこちらの負けだよ」
博士のことばは悲壮であった。ところが、たのみに思う山形警部の機械人間は、悄然として、エレベーターからふたたび姿をあらわしたのである。小わきには、冷蔵庫にしまってあった、自分のもとのからだをだいていた。
「山形君、どうしたんだね」
「先生、だめなんですよ。