Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
くろネクタイぐみのましゅ
黒襟飾組の魔手
山本 周五郎
Read 黒襟飾組の魔手 (くろネクタイぐみのましゅ) by 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 13,299 characters · 27 screens
マキシム倉庫の乱闘
「こら貴様気が違ったのか、あの小僧を」
「やかましいやい毛唐め、俺等ぁ拳骨壮太さまだ。サルビヤ号で喰った拳骨の味を忘れやがったか」
やっというと腰車にかけて、ずでんどっと抛り出して、狂犬のように跳びかかった。
「よし、其奴は任せた。縛りあげておきたまえ、すぐ警視庁からやってくるから、僕は横浜へ行くぞ※(感嘆符二つ、1-8-75)」
龍介はそういうと、ヤンセンから鍵を奪って扉をあけ、ヤンセンを揉みくちゃにしている壮太を残して外へ跳び出した。龍介を乗せた自動車は警視庁へ向かった。そして十人ばかりの警官をのせた自動車三台を従えて、驀地に横浜へ向った。
マキシム倉庫の乱闘
横浜市海岸通、マキシム倉庫第八号の中には、山と積んだ密輸入品の間に、ごたごたと外国人まじりに七八人の荒くれ男が集まっていた。――いずれも黒服に黒襟飾だ。
表へ自動車の着いた音がした。
「親分だ! 見ろ!」と一人が囁いた。
表へ着いたのは黒塗大型の自動車で、乗っているのは混血児少年ただ一人、ひらりと跳び下りたが、倉庫の中へ駈けこんで、
「皆、手が廻ったぞ※(感嘆符二つ、1-8-75)」と喚き立てた。