Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「うん」

「はりにひっかかってるのはかまぼこじゃありませんか」

「かまぼこは魚なり」

千三は子どものときからなんとなく黙々先生がこわかった。しかしかれとして学問をするにはこの私塾より他にはない。

翌日千三は夕飯をすまして黙々先生をたずねた、そこにはもう五、六の学生がいた、それは中学の二年生もあれば五年生もあり、またひげの生えた人もあり、百姓もあれば商家のでっちもある。千三がはいったときちょうど小学校の教師がむずかしい漢文を読んでいた。

「いかんいかん」と先生はどなった。「もっと声を大きくして漢文は朗々として吟ずべきものだ、語尾をはっきりせんのは心が臆しているからだ、聖賢の書を読むになんのやましいところがある、この家がこわれるような声で読め」

教師はまっかな顔をして大きな声で読んだ、先生はだまって聞いていた。

「よしっ、きみは子弟を教育するんだ、とかくに今日の学校は朗読法をないがしろにするきらいがある、大切なことだぜ」

先生はひょろ長いやせた首を伸ばして末座にちぢまっている千三を見おろした。

「きみ、ここへきたまえ」

「はあ」

「きみの名は?」

「青木千三です」

「うむ、なにをやるか」