Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
それではバターか、ジャムか、と思って破って見たら、鋸屑が入っていた。乃公はお島を撲り付けてやる積りで直ぐに家へ帰った。
皆に見つかると悪いから乃公は自分の室へ駆け上がった。三時までは戸棚の中にでも匿れようかと考えていたら、お島が入って来た。乃公は突然搦り付いた。婦人と喧嘩する時には髪を引張るに限る。乃公はとうとうお島を転ばして、あやまらせた。そして内所でビスケットを持って来させ、尚お三時まで乃公の帰ったのを黙っている約束をさせた。若し乃公が鋸屑なんか食べて病気になったら如何する積りなんだろう。悪戯にも程がある。
お春さんもお歌さんも乃公と口を利かない。今日はお歌さんは自分で郵便を出しに行った。それ見ろ直ぐに其様に不便じゃないか。
もうお前のような者は弟と思わないって言やがった。乃公だってお歌さんなんか姉さんと思ってやるものか。
森川さんとお父さんと此んな事を話していた。
「彼れは一種の病気ですよ。何か悪戯をして見たい病気なんです」
「いくら医者でも左様いう病気は些と手に余りますな」
いくら医者でもが聞いて呆れる。ハイカラ筍のくせに。
「催眠術では如何かなりませんかね。