Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
原型をつくるのは鋳物工場の仕事ではなく、それ専門の木型屋に出すのだが、それができてくると、
「さ、フキだ」
となるのだ。このフキという言葉は、どこから来たのか。ふいごで風を吹く、その「吹き」だと、俺はおやじから聞いたことがある。コシキで地金を熔かすのに、俺の幼い頃は、たしか、木炭のカタズミというのを使っていたように覚えているが、やがてそれがコークスにかわった。それを燃やして、地金を熔かすほどの熱を出させるために、ふいごで風を送るのだ。コークスになっても、堅炭の時分と同じ、タタラという踏みふいごを使っていたものだ。
そう言えば、コシキというのもひどく旧式のもので、熔解炉と言えば、熔鉱炉の小型みたいなのが連想されがちだが、形はストーブを大きくしたような、見たところひどくお粗末な、あれでまあ、よく鉄が熔けるもんだと不思議に思えるくらいの代物だ。三つに分解できるようになっていて、それは、あとで手入れをするのに便利なためだと言うが、頭と胴と腰の三つの部分を積木細工みたいに積み重ねるあのコシキは、今日もなお使っているそうだけど、昔でもひどく旧式な感じだった。
このコシキに風を送る、ふいごで風を吹く、それからフキというのがはじまったと俺は聞いた。