Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
俺はそう言いたかったのだ。行動がすべてだ。これが俺たちの信条だ。
「弁証法的アナーキズムというのを僕は考えたいんだ」
「考える……? 行動を考えろよ」
「その行動のための、もっとしっかりした理論が、僕らには必要だと思うんだ。そのため僕は弁証法的唯物論を勉強してるんだ」
「勉強で革命ができるかよ」
と俺はどなった。こんな奴に相談してもはじまらない!
俺は砂馬に会った。
「ズー鍋で、一杯やるか」
と誘われて、浅草のどじょう屋へ行った。ズー鍋とは、なまず鍋のことだが、なまず鍋屋というのはなくて、どじょう屋でなまず鍋を食わせるのだ。
「どぜう」と平仮名で白く抜いてある紺のれんをわけて、店にはいると、時分どきのせいもあって、たたきの土間には、客がいっぱいだった。いずれも車夫馬丁といった風態の客ばかりだ。どじょう屋の客とは、そういうものだった。一日の仕事を終えた職人なんかが、仲間と一緒に鍋をつついて、一杯やる、そういう場所だったのだが、きょう日は、どじょう鍋と言うと、なんか特別の珍しい食い物みたいになっている。それをいかにも江戸前の食い物みたいに思いこんで、イキがってる若い会社員などが、わざわざ女の子を、珍しい魚料理にでも誘うみたいにどじょう屋へ連れて来たりしている。