Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
そうした気持が俺にそのとき、ナシを打ってやがると心のなかでつぶやかせていた。それが自然と地の文句にも出てきたのだ。
今までも、そしてこれからも、突然、隠語が出てくる場合があるが、俺としてはかならずそこに必然的な、出てくるのが自然な気持があるのだ。もしも俺が女の足袋をヨコビラと突然、突如として言ったとしたら、そのときその足袋から俺は特別な強烈な印象を与えられていたのだ。それはタビじゃなくて、どうしてもヨコビラなのだ。
だが、人によって隠語をキザととるかもしれぬ。ひけらかしと見るかもしれない。お上品な方々はヒンシュクなさるにちがいない。たとえば、一度もムシにかまれたことのない、豚箱(留置場)にすらはいったことのない昨今の書斎派的左翼――おっと、これは昔の言葉だ、今は進歩的文化人と言うのだろうか、安全地帯でオダをあげているこの連中には、俺の隠語がお気に召さないことだろう。
隠語を俺は、ヤーさまになった丸万から聞き覚えたというだけじゃなくて、ヤクザや泥棒なんかと同じ房で暮したために隠語を使うことが自然と身についたのだ。だから俺はテキヤの隠語のほかに泥棒なんかの隠語も知っている。