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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

面倒臭そうに俺は言って、

「あれは悲憤慷慨派だな」

「なんの派……」

「君はちがうな」

俺は口とは別のことを考えていた。矢萩がこんなところまで俺を追いかけてきたのは、どういうのかと考えていた。矢萩は一時、俺をつけねらっていたが、あれから一年半経っている。一年半も放っといて不意にやってきた。

俺は朝倉に、東京から矢萩と一緒に来たのかと尋ねた。矢萩は東京から直接ここへわざわざ来たのか。俺の問いに、朝倉は急に開き直った声で、あんまり探りを入れてくれるなと言った。

ふむ、こいつ、なかなかしっかりしてやがる。その俺に、

「あたしは、パチンコが得意でね」

今ならハジキと言うところだが当時はピストルのことをパチンコと呼んでいた。朝倉は、はぐらかすみたいにそう言って、

「とりえは、それだけで……」

とフウテンを装っている。俺はこいつに、一杯喰わされたかな、まんまと乗せられたかな。舌打ちした俺に、

「野中さんはインテリだね」

「冗談じゃねえ」

「俺はバカだけどね」

あとはひとりごとの口調で、

「あの先生はどうなんだろうな。親分としちゃ、あんまりのびそうもないな。ひとりで何かやってる柄だな。