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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

「重野なんて、名前も聞いたことはない。どういう奴だ」

「ボル派の闘士だった奴だ。だった、じゃなくて、今でもそうかな。可哀そうに、サツですごいヤキをいれられている」

「ボル派なのに同情するのか」

「あんたは同情しないのか?」

矢萩みたいに――は黙っていた。

「手槍を返して貰おう」

と百成は言った。別に声を低めるでもなく、

「俺に、あれが必要になってきた。まだあんたにも必要かもしれんが」

「パチンコか」

ここでピストルを取りあげられては、砂馬を殺せない。この百成から借りたものとはいえ、おいそれと返すわけにいかない。

「コカ・コーラ!」

と俺は大声で中国人のボーイに言った。

「さ、返して貰うぜ」

タンカバッタリ(大声のおどし)に似た百成の声だった。

「まさか、あんたが一挺しか持ってないわけはあるまい」

「返さない気か」

「あんたには、いろいろ世話になった俺だ。そんなことはできねえが」

弱ったなと俺は貧乏ゆすりをして、

「俺がここにいるの、どうして分った?」

「ドヤのマエバ(玄関)に、ガミ(見張り)をつけておいたのだ」

カタギとちがう生活を送った百成らしい科白だ。

「ガミなんかつけねえで、あんたが直接、宿屋の俺の部屋へくればいいのに」