Japanische Klassiker mit Furigana
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おるすばん
おるすばん
壺井 栄
Lesen Sie おるすばん von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.306 Zeichen · 13 Bildschirme
三
そして学校のお土産にお手玉や、小さい人形などをつくって持ってかえるようになりました。
三
夏休みか、春のお休みには、和子はお母さんといっしょに旅に出るのがならわしでした。東京の芝浦だとか、大阪だとか、時には北海道の小樽まで出かけたり、また時によっては九州の港であったり、瀬戸内海の島のさびしい村であったり、とにかく、お父さんの乗っている船のつく港へ出かけるのでした。そこにはお父さんが待っていて、和子たちは航海を続ける船に乗りこんで暮したり、また時には五日七日くらいの碇泊期間を親子三人凾館に泊ったり、半月もの滞在となれば部屋を借りたりなどして暮しました。そんな時、お父さんは和子に思いきったお土産を買ってくれました。和子がほしいといえば、そしてそのほしい物がその土地にあれば、和子の希望はみたされました。電気蓄音機を買ったのも、ミシン機械を買ったのもこういう時だったのです。和子が六年生になったばかりの春休みの時、お父さんの船は九州の若松へ着くという電報が入りました。年度末のお仕事のつかれで気分が重いから、夏まで延ばそうというお母さんの意見を、和子ははね返すように反対して、どうでも若松港へ行こうといいはりました。