Japanische Klassiker mit Furigana
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おとうさん
お父さん
林 芙美子
Lesen Sie お父さん (おとうさん) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.548 Zeichen · 76 Bildschirme
僕たちの教室だって焼けてしまっているし、いまは体操場が僕たちの教室になっています。窓の向こうは焼野原で、草や畑が青青しているけれど、まだまだ焼跡つづきでお家はなかなか建たないのです。
僕の家もおべんとうをつくるのは困っています。だから、朝ごはんをたいても、いつもたきたてのごはんがおとうさんや僕のべんとうばこへおさまるのです。僕たちは朝むしパンを食べます。弟が昔の古雑誌にのっていたごちそうの写真をみて、ぱくぱく食べるまねをすると、おかあさんはかわいそうね、といいます。おとうさんは、「案外、本人は知らないで、そんなことをしているのだからかわいそうぢゃないよ」といいました。
15
一日のうちにごはんらしいものを食べているのはいいほうで、何日もお米なんてみたことがない、という子どももたくさんいます。
「でも、私は、勉強をしている時だの、遊んでいる時は食べもののことなんか忘れます」
と咲田君がいいました。すると、他の女の子たちも、
「ええ私もそうよ」と小さい声でいっています。
「君たちは大きくなったら何になりたいかね」
及川先生がたずねました。一人一人指名されたので、一人一人立って答えます。