Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
さ。長いもんだろう?」
「長崎の褌という奴だね。もう一遍言って呉れ給え。途中で迷子になってしまった」
「僕が書いてやろう」
「七不思議じゃない。七矛盾だ。長崎の七矛盾渡辺の親孝行、安心で毛が白い……」
と団さんが交ぜ返した。
「上海まで一昼夜半とは近いもんだね。東京へ行くのと余り変らないじゃないか?」
と三輪さんが言った。
「時間数は丁度同じだけれど、船に乗って寝てしまえば後は世話がないから、此方では上海よりも東京の方を外国と思っている。支那朝鮮への出稼人の多いこと、土地の人で彼方に親類のないものは一人もいないと言って宜いくらいだ」
と渡辺さんが応接した。
「流石に西の端だね。町の様子が何だか異国風だ。大変遠いところへ来たような気がするよ」
とお父さんが僕の感想まで述べて呉れた。
「案外気が弱いんだね」
「この二人は何かというと里心を起すんでね、道々御機嫌を取るのが大骨折りさ。一日々々家へ近くなるような手順で旅をしたいという註文だから無理だろう? 随って此処から鹿児島までは全速力で行かなけりゃならない」
と団さんが話に輪をかけた。
「それじゃ矢っ張り今夜立つんだね?」