Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こまどりとさけ

こまどりと酒

小川 未明

Lesen Sie こまどりと酒 (こまどりとさけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.462 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

おじいさんは、柱にかかっているこまどりのかごをはずしてきました。

「このこまどりに見覚えがあるか。」と、小僧に、たずねました。

小僧は、自分が、朝晩、餌をやったり、水を換えてやったこともあるので、よくその鳥を覚えていましたから、はたして、そのこまどりにちがいないか、どうかとしらべてみました。すると、その毛色といい、ようすといい、まったく同じ鳥でありましたので、

「おじいさん、この鳥に相違ありません。」といいました。

「そんなら、早く、この鳥を持って帰って、主人を喜ばしてあげたがいい。」と、おじいさんはいいました。

小僧は、正直なやさしいおじいさんに感心しました。お礼をいって、こまどりをもらって、家から出かけますと、外の柱に酒徳利がかかっていました。それは、空の徳利でありました。

「おお、おじいさんは、酒が好きとみえる。どれ、主人に話をして、お礼に、酒を持ってきてあげましょう。」と思って、小僧は、その空の徳利をも、いっしょに家へ持って帰りました。

主人は、いっさいの話を小僧から聞いて、どんなに喜んだかしれません。「おじいさんにこれから、毎日徳利にお酒を入れて持ってゆくように。