Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいこん

だいこん

久生 十蘭

Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

「四代目クラブのおしこみがいいとみえて、あなたはいつも明朗カッタツね。それで、クラブの朝食会ではまだ自由コンフェランスってのをやっているんですか」

「大阪のなんとかクラブが真似しだしたので、いやだといってやめました」

「困ったひとたちね。ゴルフが流行りだすとゴルフをやめてしまう。射撃会が流行りだすとすぐやめてしまう。そんなことばかりしていたら、いまにすることがなくなってしまうでしょう。それでいまなにをしているんですか」

「このごろはお坊さんを呼んで、お説教をきいて遊んでいますんです」

「欧羅巴へ行ったり、日本へ帰ってきたり、また欧羅巴へ行ったり、その程度のでたらめなら救えますが、無常をおもちゃにするようになったらもうおしまいね。十四か十五で何百万という財産を相続して、十代でこの世の楽しみをしつくしてしまうなんて、ほんとうに不幸なひとたちです。あのひとたちの階級にまもなくたいへんな変動がくるのですが、いちどだってそんなことを考えたことがあるのでしょうか」

六右衛門さんや長謙さんの家では、番頭が事業の支配権を握り、当主の一族は配当だけもらって暮す高等養育院の生活で、すごく頭がよかった六右衛門さんのパパでさえいっさいの発言権を封じられ、死ぬまで生ける屍のような生活に甘んじていた。