Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
「ポテト一家の娘薯が、脚を腫らして病院へかよっていますが、だいこんはたしかにジャンヌ・ダルク的なところがありますよ」
ママがあたしの顔を見ながらいった。
「あなた、彰子さんになにかしたんですか」
えらいことになった。あたしはあわててでまかせをいった。
「あたしは十七歳と七カ月ですから、十七歳より十八歳のほうに近いです。それにジャンヌ・ダルクのことはよく知りませんですよ。百姓娘のジャンヌ・ダルクが、六人の少年を連れてシノンの城へシャルル七世に逢いに行く〈無智の熱情〉ってところなら、いつか読んだことがあります。あたしがジャンヌ・ダルクなら、田川さんはシャルル七世ぐらいのところかな。たいして似てもいないけど」
ママがまたいった。
「とぼけないでちゃんとおっしゃい」
「ママ、それは誤解ですよ。あたしの気持はいま日本のことでいっぱいで、ジャガイモなんかにからかっている暇はないんです」
パパは上眼づかいであたしの顔を見ていたが、しばらくしてからいった。
「お前、このごろ毎晩おそくまで起きているようだね」
「そうです、パパ」
「小説でも読んでいるのか」
むっとしてあたしがこたえた。