Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ちくしょうだに

ちくしょう谷

山本 周五郎

Lesen Sie ちくしょう谷 (ちくしょうだに) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.788 Zeichen · 138 Bildschirme

Aozora Bunko

また生き残っていた住民の半数以上が狂乱状態で、親が子を、良人が妻を、同じ方法で責めてい、止められる限りは止めたが、それらの中からもさらに四人の死者が出た。――あまりのむごたらしさ、想像を絶するこの残虐さはどうしたことか、気の慥かな者を呼び集めて訊いてみると、「弥七の娘に狐が憑いた」ということであった。十日ほどまえに、風雪の中を一人の行者が来て、宿を求めた。骨ばかりのように痩せた、白髪の眼の大きな老人であったが、弥七の娘が病気で寝ていると聞き、治してやると云って祈祷した。しかしすぐに、この娘には悪い狐が憑いているから、それを追い出さなければならないと云った。そこで松葉いぶしにかけ、近所の者を集めていっしょに呪文を唱えだした。呪文は簡単なもので、みんなすぐに覚えたし、行者のあとについて熱心に唱和した。そのうちに娘が暴れだした、病気のところを松葉いぶしにかけられ、聾するような多勢の呪文を聞かされて逆上したらしい。異様な叫び声をあげながら、家の中を狂いまわった。行者は娘を捕え、手足を押えさせ、「この狐は尋常のことでは出てゆかない」と云って、炉から燃えている榾を取り、娘の陰部へ突き入れた。