Japanische Klassiker mit Furigana
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どんづまり
どんづまり
宮本 百合子
Lesen Sie どんづまり von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.086 Zeichen · 5 Bildschirme
ただ食ってさえ居ればいいのよ」
そう思って殺されないだけの悪い事をして牢に入れば三度の飯はそんなに苦労しないでも得られる。
「それがいっちええや、限らあ」
それまでになる道順を考え又それからあとの事までも思いめぐらして見た。
どんづまりにつきあたるところはやっぱりさっきと同じおそろしく物凄いそうして動かすことの出来ない悲しいいたましい事であった。
男は又あともどりをした。
そうして出なおした。
「うんと遊びぬいて――」
そのつきあたりも同様であった。
「うんとなまけて――」
「死」がわらって居る、
「そこいら中ほっつきあるいて――」
動かし得ないものにつきあたった。
「どうすりゃあいいんだ!」
信仰もなく自信もなく抱ふなどの有ろうはずもない男は通りこしてしまう事の出来ない関所の前につきあたるとあとじさりをも又つきやぶる事も出来ないでただなす事と云えば動かない「死」を声のかれるまでののしってそのあげくは普通より以上にものすごくむごく死の手にとりあつかわれなければならない運命をもって居た。
「フん、はばかんながら己様が今死んでなるもんかい。
女房もなくてさ! 金もなくてさ!