Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらこぞう
なりひら小僧
山中 貞雄
Lesen Sie なりひら小僧 (なりひらこぞう) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.049 Zeichen · 19 Bildschirme
左膳泡喰って走り寄り背後から抱き止めた。
(F・O)
○=(F・I)但馬屋宅 内部奥座敷(夜)
但馬屋主人源兵衛が驚いて云う。
T「ナニ娘が見えぬ?」
襖の処で乳母や番頭がオロオロ顔である。
床を背にして上段に控えた雲霧主膳がせせら笑って居る。
源兵衛が「早速探して来い」と云う。
○=源兵衛宅表
番頭の長吉や手代が提灯持って娘を探しに八方へ走る。
○=奥の間の
源兵衛と主膳。主膳が、
T「娘をこの雲霧主膳に呉れぬその時は」
と云って、
T「此の連判状を奉行所へ差し出すぞ」
エッと源兵衛顔色蒼白となる。
T「さすれば源兵衛貴様は打ち首」
と言われて源兵衛愈々困り果てる。主膳尚も、
T「何しろ貴様は天下のお尋ね者」
源兵衛「そんなに大声で」
主膳呵々大笑する。
(F・O)
○=(F・I)なりひらの宅(夜)
なりひらの一党の前に娘君江の涙話。
T「十年前に父が密貿易をやって居りました。その時の」
聞く一同。
T「その時の一味の連判状を何処で手に入れたか」
と言う。聞いたなりひらが怒った。
お小夜もむかついたらしい。君江に、
T「心配せずに家へお帰り」
なりひらも、
T「俺達が引受けた以上悪い様にはせぬ」