Japanische Klassiker mit Furigana
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ねずみとバケツのはなし
ねずみとバケツの話
小川 未明
Lesen Sie ねずみとバケツの話 (ねずみとバケツのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.785 Zeichen · 8 Bildschirme
町裏を小さな川が流れていました。川というよりは、溝といったほうがあたっているかもしれません。家々で流した水が集まって、一筋の流れをなしているのでありました。
ねずみは、その流れの岸に穴を掘って、もう長い間、そのところにすんでいました。ほかのねずみたちが、みんな家々の天じょう裏や、縁の下などに巣を造っているのに、このねずみばかりは、こうして、外のこんなむさくるしいところに、どうしてすんでいるのだろうという疑いをもたれたのですが、それには子細のあることでした。
この川の淵には、いたるところにごみためがあって、いろいろなものが捨てられるからではありませんでした。ねずみの食べられそうなものは、犬やからすが先にきて、たいていそれを食べてしまうのでありましょう。
ねずみがここにすんだのは、この場所が安全だと思ったのにほかなりませんでした。
それは、ねずみがもっと小さかった時分のことであります。彼は、ほかの友だちといっしょに、やはり、町の一軒の家にすんでいました。ある夜のことでありました。彼は、みんなから離れて、ひとり台所へ出てきました。たなの上には、大根や、芋などがざるの中にいれて、のせてありました。