Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はととりんご

はととりんご

小川 未明

Lesen Sie はととりんご von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.810 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「だが、ねこは、鳥をとるのを悪いと思っていないだろう。」

「君、はとのほうが、よっぽどかわいそうだろう。」

「それは、そうだ。」

「みたまえ、箱の中はどんなだったい、血だらけでなかった。」

「ああ、血がそこらについて、毛が散らばっていた。」

「それだのに、君は、はとの敵を討つのに、かわいそうだなんて思ったのか。」

正二は、新吉をなじりました。新吉は、じっと下を向いて歩いていました。そして、つくづくと自分の勇気がなかったのを感じ、ねこをなぐらなかったのを後悔しました。

交叉点のところへかかると、まだ、青赤の信号燈がまにあわぬとみえて、ばたんばたんと、ゴーストップの機械をまわして、見張りの巡査がピリッピリッと、そのたびに笛を鳴らしていました。

ばたんと赤が出ると、一方からくる車がみんな止まって、いままで、じっとしていた車が、流れるように続きました。また、ばたんと機械がまわって、ピリッピリッと鳴ると、ゴウッと走ってきた車が急に止まって、止まっていた車が走り出すのです。台の上に立って、ピリッピリッと笛を鳴らすおまわりさんは、あるときは、やせて背の高い人のこともあれば、ときには、太って腹をつき出した赤ら顔の人のこともありました。