Japanische Klassiker mit Furigana
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わがまち
わが町
織田 作之助
Lesen Sie わが町 (わがまち) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 93.840 Zeichen · 186 Bildschirme
朝日軒の敬吉は法律知識を高慢たれて、ひとり喧しかったが、しかし、他の者は皆ひっそりとして、羅宇しかえ屋の女房でさえ、これを見ては、声をつつしんだ。
長屋の寄り合いにはなくてかなわぬ〆団治も、
「おまはん、今日はただの晩やあらへんさかい、あんまり滑稽(ちょか)なこと言いなはんなや」
と、ダメを押されて、渋い顔をしていたが、けれど、さすがに黙っているのは辛いと見えて、腑抜けた恰好で壁に向って、ぶつぶつひとりごとを言っている他吉の傍へ寄って、
「他あやん、ほんまにえらいこっちゃな、まるでお前、盆と正月が一緒に……」
うっかり言いかけると、
「〆さん、阿呆なこと言いな!」
敬吉の声が来た。
それで、さすがに〆団治もシュンとしてしまったが、暫らくすると、また口をひらいて、
「しかし、他あやん、人間はお前、諦めが肝腎やぜ。おまはんもよくよく運(かた)のわるい男やけど、負けてしもたらあかんぜ。そんな、夢の中で豆腐踏んでるみたいな顔をせんと、もっとはんなりしなはれ。おまはんまで寝こんでしまうようになったら、どんならんさかいな」
そんな口を敲くと、他吉は、
「何ぬかす、あんぽんたん奴。