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Japanische Klassiker mit Furigana

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キャラコさん

キャラコさん

久生 十蘭

Lesen Sie キャラコさん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.012 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

梓さんのほうは、すこし浪曼的で、自分の気に入ったことなら、なんでもすぐ夢中になってしまうという欠点があるが、お父さまはたいへん濶達な方だし、兄弟もみな率直ないいひとたちばかりなので、その影響で、どんなちいさなことでも、自分ひとりでこそこそやったり、隠しだてしたりしない、さっぱりした気性を持っている。

器量よしで、たいそう色が白く、いつも夢を見ているような大きな眼は、何かに夢中になると急に熱ぽくなり、何か自分の思い通りしたいようなときは、思いがけない大胆な眼つきに変る。いつも、きちんと衿の詰まった、プロシアン・カラーの趣味のいい単純な服を着ている。これが、必要以上に梓さんを真面目くさくも見せ、また、あどけなくも見せる。

山小屋は、広い料理場と乾燥室のついた、二階建のがっちりした建物で、大きな広間の天井には煤色の栂の太い梁がむきだしになっている。天井まで届くような大きな煖炉の中で、白樺や落葉松の太い薪が威勢よくはじけ、鉄架の上で珈琲沸がいつも白い湯気をふきあげている。

四時ごろキャラコさんが山小屋につくと、一同は、煖炉の前の床に胡坐をかき、シトロンの大きなコップを順繰りに廻して「乾杯」