Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

キリストきょうにゅうもん

キリスト教入門

矢内原 忠雄

Lesen Sie キリスト教入門 (キリストきょうにゅうもん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.257 Zeichen · 234 Bildschirme

Aozora Bunko

パウロの嘆いたように、自分のなしたく思う善を自分はなさず、なすまいと思う悪を自分はなす。このゆえに、自分の欲しない悪を自分はなすという一つの法則が、我の中にあることを我は知るのである。この不思議な存在である人間というものの本質は、いったい何であろうか。

人間は葦であるという見地を徹底すれば、それは素朴な唯物論の人間観になる。人間は結局物質である。思索することは身体の一部である脳髄の働きであって、身体が死ねば思索も止む。人間の生命は物質的生命以外にはないという、唯物的一元論になるのである。しかし宗教はもちろん、学問や芸術の本質が「物質」の活動であるとみることは、きわめて困難なふしがある。

これに反し、人間の本質をもって精神あるいは理念にありとする唯心論の考え方もある。しかし人間が睡眠しあるいは飲食する事実を思えば、どうして「理念」が飯を食ったり寝たりするかということが、説明できない。

さらに、人間の性質についても、古来性善説と性悪説とがあって、人間観の二大潮流をなしている。人間生まれつきの本性は善であると認めるべきか、悪であると認めるべきか、宗教や哲学の学派も、この見解いかんによって二分されているのである。