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Japanische Klassiker mit Furigana

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ジャングルあたま

ジャングル頭

豊島 与志雄

Lesen Sie ジャングル頭 (ジャングルあたま) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.465 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

ジャングル頭には、これは望めないだろう。

だが、ここで、御婦人の悪口を言うような失礼を犯すつもりはない。問題の本当のところは、全く、この内部的ジャングル頭にある。

そういう頭脳の青年を、阿部知二は「おぼろ夜」の中で刻明に描き出している。この主人公の大学生は、愛する女学生から無視されたために、自我を喪失したと自覚し、その自我を回復するためには、その源泉たる彼女を抹殺しなければならないと考え、彼女を殺害した。そしてこの殺人行為は、当人によって論理的に弁義されているが、実は観念的思弁の空回りの結果にすぎないし、彼の頭脳の中には、カント、ヘーゲル、ケルケゴール、ハイデッガー、サルトル、などの思想家の断片と、原罪とか主体性とかいう断想とが、全くジャングルのように生い茂っているのである。そこでは、良識による見通しなどは全然つかない。一種の精神病的な面影さえある。

戦争という巨大な重圧の下に育ってきた青年たちの、タイプの一つがここに見られる。敗戦後の解放によって、広い展望が前途に開けた筈なのに、却ってその展望に彼等は戸惑い、手当り次第のものを頭につめ込んで、それに必死と縋りついて、もはや自由な動きが取れないのである。