Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ニッケルのぶんちん
ニッケルの文鎮
甲賀 三郎
Lesen Sie ニッケルの文鎮 (ニッケルのぶんちん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.523 Zeichen · 37 Bildschirme
それからこの下村君も無罪ではありません。彼は診察室の窓を開けて置いて、古田の忍び込むのに便宜を与えました』
まあ。下村さんがそんな事をしたのかしら。じゃ下村さんは清水の手先だったのかしら。けれども何か内野さんの思い違いじゃないかしら。もし思い違いなら、随分ひどいわ。それとも平常の議論の仇討ちかしら。そんならなおひどいわ。こんな場合にそんな事をいわれちゃどんなに迷惑するか知れやしない。けれども内野さんがそんな卑怯な事をする気遣いはなし、あたし随分思い迷っちゃったわ。でも下村さんは割合に平気だったわよ。
こういわれると検事さんだって、うやむやにする訳にも行かないでしょう。内野さんのいう事を聞き出したの。あたしは外へ出されちゃったわ。それからどうしたものか、下村さんと清水さんは警察に連れて行かれちゃったわ。
悪い事は続くもの。その晩とうとう奥さんも亡くなっちゃったの。内野さんが万事取り締って、一日置いて淋しいお葬を出してね、奉公人はそれぞれ暇を取って帰ったのですが、あたし内野さんと変になっちゃってね、下村さんを警察へやっちゃったと思うと、なんだか内野さんが頼もしくない人のように思えて、どうも前のようにはならなかったわ。