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Japanische Klassiker mit Furigana

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モスクワいんしょうき

モスクワ印象記

宮本 百合子

Lesen Sie モスクワ印象記 (モスクワいんしょうき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.941 Zeichen · 42 Bildschirme

Aozora Bunko

彼が二日モスクワにいるならその二日で、一日だと云えばその一日中に、案内によってСССР風の観光――工場、革命博物館、基本的小学校、農民の家、さらに夜は大劇場の棧敷にならぶ一九二八年モスクワ風俗までを見せて貰うことが出来る。

対外文化協会ですべての人と英語で話す。英語の案内をつけて貰う。そしてたとえば製菓工場赤き十月へ行く。工場内の託児所の優れた設備を見、図書室、クラブを見せて貰い、読めないスローガンの貼られた壁を眺め、その文句のあるものを説明され、働いている人々に向って外国女らしい愛嬌笑いをして見せたところで、それは何を意味するであろうか?「なるほど、ロシアにはこのような施設がある。さすがだ。」これはむしろ甲の成績だ。

飛石のようにСССР全生活の深い水面から頭を出しているこれらの施設観光だけで、私は満足することができない。私が初めて「コサック」を読んだ頃から、「二十六人と一人」を読んだ時分から、私の心に生じていたロシアに対する興味と愛とは、十二月のある夜、つららの下った列車から出て、照明の暗い、橇と馬との影が自動車のガラスをかすめるモスクワの街に入った最初の三分間に、私の方向を決めた。