Japanische Klassiker mit Furigana
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ワルシャワのメーデー
ワルシャワのメーデー
宮本 百合子
Lesen Sie ワルシャワのメーデー von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.621 Zeichen · 10 Bildschirme
ところが、ほんの一節聞えただけで、音楽はやんだ。
群衆の頭越しに行進してくるようにみえていた旗もどうやら一つところへとまって進めないようだ。
いわば反動青年団と、デモンストレーションとの睨み合いだ。数から云っても広場の中に到着しているだけのデモはとても反動団の太いステッキには勝てそうもない。
わたしは今、この時刻に、モスクワの全市を赤旗と音楽と飛行機の分列式とでおおいながら、壮麗極まるデモで行進しているソヴェトの労働者の有様を思い、ゲンコを握って、このひどい反動的空気をなぐりつけたい気になった。
実にひどい違いだ。
ポーランドのプロレタリアよ。しばらくガンバレ!
いまに、メーデーはここでもほんとうの世界労働者の国際的祭日として、それがソヴェトで行われていると同じように行われる時が来るのだ。
それにしてもデモはいつ動き出すんだろうか、わきの労働者に自分はロシア語できいてみた。
「あなた方がいつ動きだすんですか?」
「まだわからない」
二、三人にきいてみても答えは同じだ。
十二時頃だろうと云うものもある。わたしたちはまだ茶も飲んでいない。それなら一つそこいらで腹ごしらえをしようということになった。