Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとつぼかん
一坪館
海野 十三
Lesen Sie 一坪館 (ひとつぼかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.902 Zeichen · 56 Bildschirme
この話でわかるとおり、源一は犬山画伯をこの一坪館へよびむかえたのである。画伯夫妻のよろこびは大きかった。ゆめにも思わなかったりっぱな展覧場を、源一が貸してくれたので、天にのぼるよろこびだった。
二階はそれでいいが、問題は三階だ。
この一坪館を建ててくれた恩人のヘーイ少佐は六尺ゆたかな長身だ。その少佐は三階へハンモックをもちこんで、はすかいにつった。ヘーイ少佐はときどき来ては、その上にねた。少佐はたいへんきゅうくつなねかたをしなければならなかった。一坪館だから、たてもよこも六尺はあったが、それは家の外側の寸法だ。あつい壁があるから、中へはいると寸法がちぢまっているのだ。
でも少佐は不平もいわず、ゆかいな歌を口笛でふきながら、三階でやすんだ。
建築競争
「一坪館だって三階建で地下室もあるんだ。こちとらも、ぼんやりしていられないぜ」
一坪館の建設にあおられて、銀座かいわいの商人たちも、これまでの平家建や二階建では、気がひけるというので、今までの店をばらばらにこわして、また新しく建設をはじめた。そしてこんどはだんぜん三階建が多くなった。
もちろん、銀座をあるく人のみなりも、ずっとよくなってきた。