Japanische Klassiker mit Furigana
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 一寸法師 (いっすんぼうし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.475 Zeichen · 194 Bildschirme
特別の考案をこらして、折れ曲りの所なんか実に具合よく出来ている。彼奴が、しょっちゅう靴をはいていたのはそのためなのだよ。そんな物を作るのは先ず人形師より外にないからね。つまり、この安川と一寸法師とは十年来の腐れ縁に相違ないのだ」
「だが、明智君、どうも変だね」田村氏はふと何事かに気づいて、明智の説明を遮った。「僕の頭がどうかしているのかな。そんなことは不可能に思われるのだが。小松が被害者とするとだね、例の一寸法師の持ち歩いた腕なんかは誰のものだろう。小松が家出をしたのはつい二三日前で、百貨店事件の時分にはまだ山野家にいたではないか。そこに時間的な不合理がある様に思うのだが」
「だが、事件のあった翌日から、小松は病気になった。そして人に顔を見られることを恐れる様な所があった。僕が彼女の病床を見舞った時にも、枕に顔をうずめて、僕の方を正視出来なかった。そればかりではない。彼女の不用意に投出された指には、マニキュアが施してあったのだよ。まるで令嬢の指の様に」
「では若しや、アアそんな馬鹿馬鹿しいことがあるだろうか。……」
「僕も最初はまさかと思っていた。だがこれを見給え。