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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

編み棒をまだ握っている。びっくりして見ていたが、それを握りしめて、自分の左の太腿の上からグッと突き立てる)ツ!

登美 何するのよう、馬鹿!(また泣き出す)

三好 ……(その編棒をポイと植込みの方に投げ捨ててスタスタ縁側の方へ行く)……痛え、やっぱし。……登美、君は、あっちへ行ってて呉れ。

登美 どうするの?

三好 チョット、書きたいんだ。(足の塵をはたいてから上へあがる)これを書く。

登美 これ?

三好 これさ。……日々、好日。日々、これ、好日だ。……なんでもいいから、あっちへ行け。邪魔だ。(机の前にキチンと坐る)

登美 三好さんの馬鹿野郎!(言い放って縁側を廻ってドンドン上手へ立去って行く)

三好 ……(机の上の原稿を見詰めながら、無意識に左手が煙草入れの方へ行く。しかし、その手が中途で止り、しばらくジッとしていたが、そのままの姿勢で、キチンとお辞儀をした額が机に附かんばかりになる。……お辞儀を終って、そのまま坐って原稿紙を見ている)

(叩きつけるような鞍馬山の三味線が、音量一杯に鳴り渡って来る。それを聞くともなく聞きながら坐っている三好。……オルゴールが三味線に変っただけで、全部が第一場の幕開きと同じ情景である)