Japanische Klassiker mit Furigana
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みうらたまきのプロフィール
三浦環のプロフィール
吉本 明光
Lesen Sie 三浦環のプロフィール (みうらたまきのプロフィール) von 吉本 明光 (よしもとあきみつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.579 Zeichen · 23 Bildschirme
今年の寒中は近年稀な寒さで、山中の夜中の温度は零下二十六度にもなった。その寒夜に、夜中に三度も起きてユタンポを取替えてあげたこと、ユタンポのお湯が煮立つ間に、シューベルトの名作「美しき水車小屋の乙女」の訳詞をしてそれを暗記したこと、そしてお母さんの病気からお葬式までの憶い出を綴った「わが母」という手記を朗読して聴かせた。人一倍孝行だった三浦さんの真情が吐露した、情にあふれた文章を、あの若々しく美しい声で朗読したのは非常に印象的だった。プッチーニに招かれてトレ湖畔の山荘に一夜を過ごした思い出話、ジリーのピアニッシモの美しさにうっとりとして、あの「お蝶夫人」第一幕の幕切れの愛の二重唱のうたい出しを忘れた失敗談も出た。ジリーの話が出たついでに、ジリーが銃殺されたそうで、本当に惜しいことをした、といって涙を流した。――後で判明したがジリーが銃殺されたというのはデマだった。
十一時過ぎまで話をして、その晩、僕は近所の平野屋という宿屋に泊ったが、帰りしなに三浦さんは「あしたの朝起きぬけにいらっしゃって頂戴、熱いおみおつけを作ってお待ちしていますから」といわれた。