Japanische Klassiker mit Furigana
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みうらたまきのプロフィール
三浦環のプロフィール
吉本 明光
Lesen Sie 三浦環のプロフィール (みうらたまきのプロフィール) von 吉本 明光 (よしもとあきみつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.579 Zeichen · 23 Bildschirme
三浦さんは「あしたはお弁当を持ってボートに乗ってピクニックをしましょう」と、その夜の炉辺歓談はピクニックの話で持切りだった。
三浦環さんは非常に天真爛漫だった。こんなピクニックの話になると、国民学校の子供が、あすの遠足を楽しみにして、前夜寝られない程はしゃぐように、まるで少女のように夢中になってしまう。こんなに、自分自身も少女のような無邪気さがあったと共に、また自分に子供がなかった淋しさのせいか、非常に子供好きであった。戦争がすんだら幼稚園を開いて子供と一緒に遊びたい、といっていたし、山中湖の疎開先きには、村に一軒しかない平野屋に成城学園の児童が集団疎開をしていたが、よくそこへ行って歌をうたって聴かせたり、おやつを作って児童を家に呼んで来て、歌を教えて一緒に遊んだりした。
翌日は雨で、楽しみにしていたピクニックが出来ず、三浦さんはがっかりしたが、それでも菅美沙緒さんが、お稽古に来たので、シューベルトの「冬の旅」を教えたり、自分でもうたったり、一日音楽と共に暮した。
七月十二日、雨は止んだが、風が烈しく荒れ気味の天候を衝いて、三浦さんは湖畔の道を一里、バスの出る旭ヶ丘まで急ぎ足で歩いた。