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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

ここから木戸まで二里の上りにかかる。

はじめ、お下館へさげられてゆっくり休んでいた与吉を、朝早く宿直の侍が揺り起こしたのだった――。

援軍の仕度ができたから町外れの道場へ……といわれて、案内につれ、月輪方へ出向いてみると。

だだっ広い板敷に三十人の破門連だけが車座に居残って、剣主軍之助から江戸入りを命ぜられている最中。

いかさま東下りとしかいいようのない、仕度も仕度、たいへんな大仕度に、つづみの与の公、まずたましいを消さなければならなかった。

わけも知らないのに、軍にでも出るような騒動――にわかの発足とあって、わらじを合わす者、まだ一寸も江戸へ近づかないうちから、刀を引っこ抜いてエイッ! ヤッ! と振り試みるもの、上を下へとごった返しているから、これを見た与吉が、ひそかに考えたことには、

「これほどじゃあるめえと思ったが、強そうには強そうだけれど、いやはやどうも、ひでえ田舎ッぺばかりじゃアねえか。ちょッ! あの服装はなんでえ! 覲番侍が吉原の昼火事に駈けつけるんじゃアあるめえし、大概にしゃアがれッ!……といいてえところだが、待てよ! これだけの薪雑棒に取り囲まれていけあ、たとえあの乞食坊主がいつどこで飛び出したところで、帰途の旅は安穏しごくというものだ――身拵えは江戸へはいる前にでもよッく話してなおして