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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

た。

その、栄三郎の船の入江も近い。

きょうは十五日――。

麹町永田馬場の日吉山王、江城の産土神として氏子もっとも多く、六月十五日はその祭礼である。

江都第一の大祭。

別当勧理院、神主は樹下民部。

神輿の通りすじは往来を禁じ、町屋に桟敷がかかる。幕毛氈きらびやかにして、脇小路小路は矢来にて仕切り、桜田辺の大名方より神馬をひかれ、あるいは長柄の供奉、御町与力同心のお供あり、神輿三社、獅子二かしら。法師武者とてよろいを着したる馬上の衆徒十騎。出し屋台、ねり物。番数四十六番。町かずおよそ百三十余町。一の鳥居のまえへ詰め、お通り筋は、星野山より半蔵御門へ入り、吹上竹橋御門、大下馬より常盤橋、本町、十間店本石町、鉄砲町、小船町、小網町、れいがん橋を過ぎ、茅場町お旅所にて奉幣のことあり、それより日本橋通町すじ、姫御門を抜けて霞ヶ関お山に還御也。隔年、丑卯巳未酉亥。

……とあって。

きょうのお祭りは、日柄よし。幸いの好天気、まことに押すな押すなの人出である。

警護の者が往来往来と人を払ってくるうちに、だんだんと曳いて来る三十番雉子町の花車、それに続いて踊り屋台と順に乗りくみ、そこへ神田橋のほうからも御上覧がすんで三十五番三十六番とワッショイワッショイ! で繰りこむ――大変なさわぎ。