Japanische Klassiker mit Furigana
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くさかようこのたんじょうとしぼう
久坂葉子の誕生と死亡
久坂 葉子
Lesen Sie 久坂葉子の誕生と死亡 (くさかようこのたんじょうとしぼう) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.580 Zeichen · 16 Bildschirme
。ところが、この新聞は、四十五回の私の小説が終った途端、廃刊になり、稿料は二万円もらわずじまいになってしまった。もっとどんどんさいそくしたらよかったのに、恋愛の破局と共に、私は、九州の果てへ旅立ったのであった。二月のはじめ頃であった。前年の秋、東京や箱根へ遊び、一月には、白浜や龍神を訪ねたのだが、その時の晴やかな気分とは全く違って、重くるしさと苦しさで一ぱいになって、西へむかったのである。私は、仕事も恋愛もほうり出して、田舎の小学校の先生にでもなろうとした。しかし、広島で女学校の先生に説教され、九州をあちこち放浪するうちに、都会へ舞い戻りたい衝動にかられ、見事に、又、ふらりと帰ったのである。そしていよいよどうにもならず、薬をのんで自殺をはかった。蘇生した。その揚句、肺病になったのである。肺病は半年間の療養を宣言された。最初肋膜をわずらい、二週間絶対安静、一カ月安静を強いられた。だが、私は煙草を吸い、読書をし、ペンをもとった。「華々しき瞬間」は、ふとんの上でかかれたのである。たん壺を傍に、体温計を枕許に、そして、三時間毎に熱をはかりながら、ものすごいスピードで書きはじめた。