Japanische Klassiker mit Furigana
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にじゅうさんばんち
二十三番地
宮本 百合子
Lesen Sie 二十三番地 (にじゅうさんばんち) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.579 Zeichen · 27 Bildschirme
その頃には鳥は大切明き盲になってからの事である。その何とも云えない滑稽な芝居を遠くの方から眺めると、大小四人が鶏を相手に遊んで居る様である。
又、実際一日中追い立て追い立て仕事にいそがしい女中や清子は、この位の公然な遊戯時間でも与えられなければ浮ぶ瀬もないわけである。
キーキー、コケコッコと云うすさまじい声が聞え出すと、家の者は、
「いよ、始りですかね。
などと云って笑った。
かなりの間は、恐ろしく不安な生活をさせられて居る鳥達もどうやら斯うやら息才で居たが、一羽大きな牝鶏がけんかの拍子に眼玉を突つかれたなり、生れもつかない目っかちになったと云う大事変が孝ちゃんの家中を仰天させてしまった。
「入目をさせて、眼鏡を掛けりゃ一寸ごまかせますよ。
などと戯談を云って居たが、その事があって間もない時孝ちゃんの妹が家に遊びに来た。
上の弟は、鳥にお菜をやりながら云い出した。
「君んとこの鶏が突つかれたって。
「ええそうなのよ。
「どれがつついたの。
「兄さんの。
「兄さんのって、どれ?
小さい娘は、すかして見ようとして垣根際によって行ったけれ共分らなかったと見えて、
「黄色い様な肥ったの。