Japanische Klassiker mit Furigana
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しつらくえんさつじんじけん
二十世紀鉄仮面
小栗 虫太郎
Lesen Sie 二十世紀鉄仮面 (しつらくえんさつじんじけん) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.489 Zeichen · 77 Bildschirme
三、コスター聖書を曝く
ですから、暈とした気体のようなものから、結晶を作ってくれる、媒剤を発見した気持がしたのですよ。つまり、以毒制毒の法則が使えるからです。謎を以って謎を制すのです」
「だが、犯罪の捜査に弁証法は信ぜられませんな」
杏丸は反駁した。
「何より直覚ですよ。貴方は何故鹿子を追求しないのです?」
「ハハハハハ、ところが、鹿子より以上の嫌疑者がいますぜ」
「なに、鹿子以上の?」
杏丸は驚いて叫んだ。
「それが杏丸さん、貴方だとしたらどうしますね」
法水は止めを刺すようにいった。
「先刻、貴方の実験室の棚の中から、こんなものを発見したのです。このくの字なりの木片は、御覧の通り飛去来器(いわゆる『飛んで来い』という玩具)です。そして、それを銜えている、穴のある紙製の球形は何んでしょうかねえ。僕は大体において、この事件が判ったような気がして来ました。サア、貴方がたは本島の方へ行って、しばらく僕を静かに考えさせて下さい」
三、コスター聖書を曝く
真積博士をはじめ関係者一同が、片唾をのんでいる席上へ、法水が現われたのは、日没を過ぎて間もなくの事だった。そして、席につくや静かにいった。