Japanische Klassiker mit Furigana
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じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
Lesen Sie 人外魔境 (じんがいまきょう) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.384 Zeichen · 42 Bildschirme
ねえ、この渓谷性金剛石土がサラサラッと泣いて、十億、一兆億のこんないい音が、欲張りどもに聴こえないかって言ってるぜ」と土を掬ったりこぼしたりしながら、最後にカムポスが条件を言った。
「ところで、俺はこの世界にまだ一度も現われていないダイヤの新礦地の所在を賭ける。それにはまず、諸君の誰かに値を付けてもらう。そして、それだけの金額のご提供をねがう。いないか※(疑問符感嘆符、1-8-77) 俺を負かして所在を吐かせるやつは」
即座に、室の隅のほうで五万ミルという声がしたが、カムポスはふり向きもしない。それから、五万五千、六万と小刻みにいって七万ミルまでくると、そこで声がハタとなくなってしまった。
第一、風のごとくに現われたこの不思議な人物が、いかにダイヤをみせ渓谷性金剛石土を示すとはいえ、誰が十二分の信頼をこの男にかけようか。まったく、こうした場所に出入りをする富有階級の人間が、怪しさ半分欲半分で、まずこの程度ならばフイにしてもというのが、七万ぐらいのその辺だったのであろう。カムポスは、もっとこの話を現実付けねばならぬと思って、
「じゃ、その礦地とはいったい何処にあるか。